茅葺屋根を見学

今日は自転車で所沢の林方面へぶらっと出掛けました。久しぶりに通る住宅街の道を抜けていくと、茅葺屋根の家が見えてきます。重要文化財「小野家住宅」です。何度かここを通ったことがありますが、その都度入り口は閉まっていて見学ができなかったのです。今日は、幸い日曜日で見学ができました。説明では、300年以上前の17世紀末に武蔵野の開拓農家としてこの林周辺に農家ができたそうです。軒がとても低く、小ぶりの住宅です。屋根は茅葺で、それこそ日本昔話にでてくる山間の農家そのものです。
丁度、隣の母屋で仕事をされていた現在の当主の方が出てこられて、お話を伺うことができました。その方はこの茅葺屋根の家で生まれたそうです。その後、母屋を別に建ててそちらに移った後は、物置として使っていたそうです。この地域では萱があまり取れず、麦わらを混ぜて使ったので、萱だけと違って屋根のふき替えが頻繁で大変だったとのこと。1975年に武蔵野の開拓農家の面影を残す代表例として国の重要文化財に指定され、江戸時代の姿に復元されたそうです。
今日は北風も吹き付け特に寒い日よりでした。住宅の土間に入って冷たい風の音を聞きながら、300年前の武蔵野で暮らしていた農民たちの厳しい生活を思い起こすのでした。

## 所沢市林2丁目426番地 ##

## 所沢の国指定文化財 ##

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