開発試験環境と文字コード設定

最近のLinuxサーバーの環境では文字コード「UTF-8」が基本的に使用されます。しかし、手元のWin試験環境では「Shift_JIS」が文字コードの基本となっています。このため、HTMLでサイト設計をおこなったり、phpでサーバー側のプログラムを試作するときなど、Win開発環境やLinux運用環境では、この文字コード不一致による、各種文字化けが発生する恐れがあります。
 例、$sql = mb_convert_encoding( $sql, “UTF-8”, “SJIS”);
    この関数は、Shift_JISのWin環境で、UTF-8のMySqlを利用するときの必需関数
今後、Win試験環境やLinux運用環境で負荷が少なく開発を進めるには、最初の段階から以下のような設定を行うことが有効です。
  ファイルの内部文字コード:UTF-8
  <META>タグの文字指定:UTF-8
    → これでブラウザーは、自動的にUTF-8モードで日本語を読み出す
    → これに付随して、キー入力日本語文字も勿論 UTF-8 となる
  MySQLの文字設定:UTF-8
    → これが標準になっている

Linux環境の構築:準備

1.ハードウェア
 サーバーを構築するためのハードウェアとしては、以下が考えられる:
 1)既存のWinマシンを流用する方法
 1-1)古いWinマシンを再生PCとして活用する方法
  -PCの利活用として魅力ある方法
  -自分の廃棄予定のPCはMMが128MB、プロセッサ800MH、DVD-ROMなしで断念
 1-2)現在使用中のWinマシンのディスク領域を分割して利用する方法
  -再起動などの影響が他方に及ばなければ経済的な方法
 2)新規マシンを購入する方法
  -例えばDellのサーバーで安いものを調べると: Dell PowerEdge SC440 【20,850円】
    Dell PowerEdge SC440 (19,800) 
    Pentium(R) Dual-Core プロセッサー E2180 (2GHz, 1MB L2 Cache, 800MHz FSB)
    160GB 7200回転 SATA II 3.5″ HDD
    16倍速 IDE DVD-ROM
    512MB (1x512MB 1R) DDR2/667MHz
    109 日本語キ-ボ-ド USB [+1,050円]
2.ソフトの準備
 1)Fedora参考書(DVD付き)
  -自前サーバー構築のセットとして、Fedoraが広く利用されている(最新版はFedora9)
   参考書も揃っている:「できるFedora9 Linux完全活用編」インプレス社、2,993円
3.ネットワークの準備
  -Linuxの活用として3つの形態:
   a)GUIデスクトップ: WinPCと同じようにデスクトップマシンとして机上で利用する形態
   b)イントラネットサーバー: LAN内でファイルサーバーやプリンタサーバーとして利用する形態
   c)インターネットサーバー: インターネットで公開するWebサーバーとして利用する形態
    c1)固定IP利用: グローバルアドレスを適用するサーバー
    c2)ダイナミックDNS利用: 固定したIPアドレスを使わない場合のサーバーで一般の
     BBルータ(NTT製)にはIPマスカレード(NAPT)と呼ばれるグローバルIPアドレスを
     ローカルアドレスに変換する機能を持っている(一般的なIPプロバイダの契約方法)
  -形態によりネットワークの準備が必要
   a)、b)であれば、特にネットワークの設定なし
   c1)であれば、プロバイダ契約が必要(固定IPアドレス取得など)
     固定IPサービスは高価: OCNでは8-IPで19,740円/月で、一般ユーザには非現実的
   c2)であれば、ルータでのIPフォワーディング設定、ダイナミックDNSの設定が必要となる
  -低コストサーバーを構築するための現実的な方法は、c2)ダイナミックDNS

Linux環境の構築:Fedora8のインストール

1.Fedora8のDVD起動
  -DVDからのインストール(GUIデスクトップ形態)
  -必要なアカウント設定:rootのPW:○○○、ユーザID:○○○  PW:○○○
  -ネットワーク設定: DHCP経由で自動設定
  -日本語設定に関しては、英字モードが良いらしいが、日本語でもGUIモードであれば使えそう
  -GUIモード/テキストモード: 「ctrl+alt+F1」 ←◇→ 「ctrl+alt+F7」
  -viコマンドによるテキスト編集
    viエディタの使用法に慣れること
  -ディレクトリー構成:
    ユーザの通常のディレクトリ(~): /home/username/
    全体の根幹ルートディレクトリ(/): /
    Webのディレクトリ: /var/www/html/
2.GUIでの設定
  -GNOMEパネル: Windowsデスクトップに類似しているので分かり易い
  -ブラウザーはFirefox、但し、イーサネットワークが不具合だとGUIでFirefoxでエラーとなる
  -メモ帳は、Tombyメモ
  -端末操作は、「アプリケーション」→「システム」→「端末」
     端末モードの場合、ルートにログインする場合は、「su -」
       (注意)suコマンドでは環境変数を引き継ぐためのマイナスを忘れないように
3.ネットワーク設定(イーサポート)
  -イーサーポート設定: 
   1)IPアドレス: DHCP経由の自動設定となっているので、既に設定済(例、192.168.1.7)
   2)DNS: 「システム」→「管理」→「ネットワーク設定」→「DNS」でゲートウェイルーター
         (例えば192.168.1.1)をDNSに追加
   3)ホスト名: デフォルトはDHCPで割り当てられたIPアドレスの最下位値がホスト名に設定
      される。username.bbbb.aaa.jp に変更すると、左部分usernameがホスト名になる