チャーリー・ワッツが逝く

またもロック界の訃報だ。先日、”R.I.P. Charlie” のニュースが一斉に流れた。チャーリー・ワッツ、知る人ぞ知るロック界の頂点に半世紀以上君臨するザ・ローリング・ストーンズの不動のドラマー。グループ最年長で80歳だった。彼のドラムセットは昔ながらの最小セット(だと思う)。でもそれが、ストーンズの演奏をしっかり支えてきたのだ。”Silent stone” と呼ばれた寡黙な彼は、口から先に生まれてきたミック・ジャガーやブルースを子守歌にしたキース・リチャーズなど4、5歳も年下の不良ロッカー達を眼前に、10数万人の野外ステージであろうと、狭い劇場であろうと、いつも変わらぬビートを刻んできた。ストーンズ演奏の正に心臓だった。R.I.P. Charlie !!

写真は、スタジオ再現展示にあったチャーリーのドラムセット(Gretchの印)<2019/04/25 ザ・ローリング・ストーンズ展@五反田>

キースの愛飲ウィスキーが判明!

史上最大のリズムアンドブルースバンド「The Rolling Stones」のリードギターリストでロックギターリストのアイコン:Keith Richardsがステージでいつも飲んでいる洋酒のブランドが漸く分かった。ステージの映像を拡大していって見ると、ウィスキーボトルのようだ。彼らの生まれ育った英国のスコッチかと思ったが、何か違う。よく字を読むと「Tennessee」とか書いてある。米国のウィスキー「Jack Daniels」だ!

キースの作曲した数々の楽曲はこのウィスキーと共に生み出されたものかもしれない。ただ、初期作品「Satisfaction」「Under My Thumb」「Tell me」「Jumpin’Jack Flash」「Last Time」「As Tears Go By」などは、まだ英国のスコッチが基かもしれない。米国の市場をがっちり掴んだ以降の作品「Honky Tonk Women」「Gimme Shelter」「Street Fighting Man」「Sympathy For Devil」「Start Me Up」「Brown Sugar」「Angie」は、このテネシーウィスキーが源かと思う。

R&Bの王道を行くストーンズ

ストーンズのメンバー、55年前とあまり変わらない。1960年代にビートルズがロック革命を切り開き、その2番手としてストーンズがいた。いかにも不良のいで立ちがボーカルのミック・ジャガー。のみならず、ブライアン・ジョーンズの金髪マッシュルームとティアドロップ型のエレキギターの印象が強い。優等生のビートルズに対比されてストーンズは不良の集まりだと言われた。それにほれ込んだのが高校生だった当時の私だ。そして、半世紀以上、リズム・アンド・ブルース(R&B)の王道を堂々と切り拓いてきた彼らは、私と共にある。と、勝手に思っている。

YouTubeにR.Stones「Brown Sugar」をアップ

今日は吹く風が爽やかでしたね。曲は1971年、ストーンズ演奏のブラウンシュガー。これまで、2回演奏収録してきましたが、技能的な問題でそれらは不十分なできでした。そして今回は初めて、リズム、ベース、リードのギター3台でセッション編集。まず、キースの弾く印象的なイントロダクション、続くビルのベース(通奏低音)が重くこのロックを支える、中盤にはリードギターによるアドリブ<私の初めての試み>を加えてみました。勿論、曲全体のリズムをチャーリーのドラム(MIDIで入力)が変幻自在に打ち鳴らしているのが分かるかと思います。