童話作家池原昭治展が地元の狭山市立博物館で開催されている。サブタイトル「残しておきたい狭山の風景マップ」に惹かれて出掛けてきた。テレビ番組「まんが 日本昔ばなし」のまん丸の赤ん坊や真赤な頬の子どもたち、市原悦子の独特な語りを思い出した!1982年当時の台本やセルが展示されている。池原昭治氏は狭山市在住で、狭山市の昔の風景を描いている。展示されている原画をゆっくり鑑賞した。その中でいろはかるたの「よ」で「義高公 今なお祀る 清水八幡」に目が留まった。義高って今NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で見ている源義高ではないか。この入間河原で討ち果たされたんだ!源義高終焉の地が清水八幡なんだ。
解説によれば、源義仲は頼朝への忠誠を誓い1180年、嫡男義高を鎌倉に送る。そして義高は頼朝の娘大姫の婿となった。しかし、京都に攻め込んだ義仲は公家や後白河法皇などと対立し、1184年に源範頼および義経により滅ぼされる。この後、密かに鎌倉を逃れ出た義高であったが、源頼朝の追っ手により入間河原(八丁の渡し)で討ち果たされた。御年12歳といわれる。その遺骸は里人により墓を築いて埋葬された。一方鎌倉側からは、頼朝の妻政子と大姫は義高を哀れんで入間川沿いに清水八幡宮の社殿を造営して義高の霊を慰めた。
童話作家池原昭治氏の特別企画展は5/15まで狭山市立博物館で開催。