古都トレドの風景

 トレドといえば、あの独特の暗い雲間に浮かび上がる城壁の街を描いたエル・グレコの「トレドの情景」だ。目の前の街も靄がかかり、冷たい雨にぬれている。
 ここも711年にウマイヤ朝により征服されてからイスラム教化されて、1085年にレコンキスタ(失地回復運動)でカスティリャ王朝の支配となる、と物の書にある。
 12世紀から13世紀にかけてイスラム教徒・ユダヤ教徒・キリスト教徒の学者が協力して古代ギリシャやローマの各種文献をラテン語に翻訳し、それが西ヨーロッパのルネサンスにつながっていったとのこと。
 15世紀頃のスペインの大航海時代に先駆けて、異なる宗教・文化の融合が図られたトレドの役割はなんと大きかったことか。

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